仏のパリ市警は5日、シャンゼリゼ通りに近い米系の高級宝飾店「ハリー・ウィンストン」で4日午後、武装強盗事件が起き、8000万ユーロ(約94億4000万円)相当の指輪、ネックレスや豪華時計などが陳列ケースから奪われたと述べた。AP通信が報じた。
警察によると、宝石類の強盗被害額では同国史上、最高額。店内にあった宝石類などをほぼ全部持ち去ったという。
犯人は3、4人で、少なくとも2人は女装姿だったという。外国語を話し、同店従業員の名前を知っているなど用意周到な手口をうかがわせている。犯行は迅速で、プロ集団の可能性が強い。陳列ケースをひっくり返し、強奪していた。
事件発生時、店内には客、従業員ら20人以上がいたとみられる。従業員の一部が負傷したとの情報もある。
地元メディアなどによると、世界中の金持ちや俳優らを顧客に持つ同店は約1年前にも強盗に襲われ、1000万ユーロ相当の宝石などを盗まれたことがある。