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女子通学に根強い反感 生徒襲撃でタリバン10人逮捕 
  アフガニスタン南部のカンダハル州で通学途中の女子生徒と教員15人が酸をかけられやけどを負った事件で、同州知事は25日、旧支配勢力タリバンのメンバー10人を逮捕したと発表。

知事によると、逮捕者のうち数人が事件への関与を認めている。タリバンの上層部から約20万円を受け取って犯行に及んだという。内務省によれば、逮捕者の国籍はアフガニスタンだが、パキスタンから入国してきたという。

犯行グループは11月12日、カンダハル市内の学校に向かって徒歩で通学していた女子生徒と教員の3グループを襲い、水のボトルに入った酸をかけた。この事件で学生数人が顔にやけどを負って病院に入院。1人は目が開けられなくなった。

事件をめぐってはアフガニスタン政府が「非イスラム教的」犯行だと非難。国連も「卑劣な犯罪」と述べるなど、国際的な批判が高まっていた。

カンダハルはかつてのタリバンの本拠地で、同国の中でも保守性の強い土地柄。タリバン政権下のアフガニスタンでは女性は学校に行く事を禁じられ、家から出る時はブルカで全身を隠し、家族の男性が付き添わなければならなかった。

タリバン政権下で学校に通っていた子供は100万人足らずでそのほとんどが男子だったが、今では女子生徒200万人を含む600万人が学校に通うようになった。しかし保守的な家庭では、いまでも少女を家から出さないことも多い。

女子校が放火されるなどの事件も各地で頻発し、昨年は中部のローガル州で女子校の前を歩いていた生徒2人が殺される事件が発生。ユニセフによると、07年に同国で起きた学校関連の事件は236件に上った。アフガニスタン政府によれば、タリバンが10代の少年をメンバーに引き入れる目的で学校を襲う事件も相次いでいる。

タリバンの広報は今月、今回の事件への関与を否定していた。
by sportsiroiro | 2008-11-25 22:50 | ニュース
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