タイの首都バンコクの警察は22日、今年8月から首相府を占拠する反タクシン元首相派の民主主義市民連合(PAD)に対し同日未明、手りゅう弾が投げ付けられ、8人が負傷したと述べた。1人は重傷との情報がある。
首相府内では20日未明にも爆発が起き、24人が死傷している。
手りゅう弾の攻撃があったのは現地時間の午前2時過ぎ。首相府敷地前にPADが設置する「検問所」近くで起きた。PAD指導者は、手りゅう弾は首相府から約150メートル離れたバンコク警察本部付近から飛んできたと述べたが、真偽は不明。
首相府内にはPADメンバー約2000人が依然、閉じこもっている。首相府周辺などでは最近、爆弾事件などが相次ぎ、これに反発するPADは23日、バンコクで大規模デモを予定している。
現政権を率いるソムチャイ首相はタクシン氏の義弟で、PADは退陣を要求している。