韓国の民間団体が、風船を使って北朝鮮の金正日総書記を批判する内容のビラまきを繰り返し、北朝鮮側が抗議している問題で、団体メンバーらは20日にも、10万枚のビラを北朝鮮へ向けて飛ばしたと言う。
メンバーらは、ヘリウム風船10個にそれぞれ1万枚ずつのビラをつけ、ソウル近郊から上空へ放った。ビニール製のビラは、北朝鮮体制への批判が書かれているほか、金総書記が最近脳卒中で倒れたとして、「皆さんの『偉大な』指導者も最後の日が近づいている」などと呼びかけている。メンバーの多くは脱北者で、「ビラまきは今後も続ける」との姿勢を示す。
北朝鮮は軍事境界線を越えるビラまき行為を強く非難を示し、来月1日には南北間の交通を禁止すると発表している。
これを受けて韓国当局は19日、団体側に自制を求めたが、メンバーらは「政府の対応には誠意がみられない」と反発している。