石油輸出国機構(OPEC)加盟国のアルジェリアの通信社APSは14日までに、米国発の金融危機、世界的な景気後退に伴う原油価格の急落を受け、OPECが11月29日、カイロで緊急総会を開くと報じた。追加減産を議論するとみられる。
カイロで同日開かれるアラブ輸出国機構(OAPEC)総会に合わせ、計画された。OPEC、OAPEC加盟国は多数が重なっている。
OPECは次回総会を12月17日、アルジェリアで予定している。同機構は今年10月24日、価格を安定させるため減産を決定。しかし、効果はほとんど挙がらず、加盟国内からは総会を待たず、追加減産を決めることを促す声があった。
ニューヨーク商業取引所の原油価格は12日、米国産WTI原油先物の終値が1バレル=56.16ドルまで値下がりし、07年1月下旬以来の安値となった。