米ミズーリ州セントルイス郊外のノーマンディ高校で今週、生徒50人がHIV(エイズウイルス)に接触した恐れがある事が分かり、全校生徒1300人を対象に検査が実施されたという。
接触の経緯などは明かされていない。
地元保健当局によると、HIV感染の判明した患者から、生徒に感染した可能性があるとの通報があった。当局は患者が生徒なのか同校関係者なのかを含め、身元を一切公表していない。当局の報道担当者はHIVに接触する可能性として、性行為や麻薬注射、ピアスや入れ墨などの処置を列挙しているが、同校のケースがどれに当たるのかも不明。
こうした情報は学校側にも伝えられていないという。
生徒たちは体育館で、口の中を綿棒でこする簡易検査を受けた。担当者に質問したり、検査を拒否したりすることも認められた。陽性反応が出てもは学校側には知らされず、当局が本人や家族に直接連絡するという。
同校では「通常通りの授業を続けている」と強調するが、フットボール部の対戦相手がうわさを聞いて試合に難色を示したり、女子生徒が交際相手の他校生から別れを告げられたりと、さまざまな影響が出ているようだ。