ロシアが独立を承認したグルジア南オセチア自治州の州都ツヒンバリにあるロシア軍基地で3日、車が爆発し、7人が死亡、複数が負傷したと言う。
自治州に駐屯するロシア軍司令官によると、死亡者は全員が平和維持部隊の隊員。
現場は平和維持部隊司令部の外で、押収した車が爆発したとみられる。ロシアのタス通信によると、車は南オセチアの住民がグルジア領内で購入していた。
AP通信によると、ロシア外務省は、事件を自治州とグルジアの平和と治安をかく乱することを狙った犯罪行為と非難した。タス通信によると、親ロシアの自治州のココイトイ大統領は、グルジアの治安部隊が引き起こしたテロと糾弾した。
グルジアのロマヤ国家安全保障会議書記は事件への同国の関与を否定した。
グルジアからの分離独立を求める南オセチアでは今年8月、侵攻したロシア軍とグルジアの間で武力衝突が発生、EU議長国仏の仲介で停戦合意が成立した。ただ、ロシア軍は南オセチアからの撤退を拒否、欧米が反発している。EUの停戦監視団がグルジア領内で活動を先に開始していた。