米ワシントンの連邦地裁は29日、五大湖の西部州に生息するハイイロオオカミについて、ブッシュ政権による昨年の決定を覆し、絶滅危惧リストに掲載する決定を下したと言う。
米国では今年7月、ロッキー山脈のハイイロオオカミが、連邦地裁の判断により、再び絶滅危惧リスト入りしている。
対象となるのは五大湖の西、ミシガン、ミネソタ、ウィスコンシン各州に生息する約4000頭のオオカミ。今年の統計では、ミネソタで2921頭、ウィスコンシンで537頭、ミシガンで520頭が確認されている。
ブッシュ政権は昨年、この地域に生息するハイイロオオカミの生息数が、絶滅しない程度に復活したと判断、絶滅危惧リストから除外していた。しかし、環境保護団体などが反発し、法廷に政府の決定を覆すよう、訴えを起こしていた。
ポール・フリードマン裁判長はまた、オオカミを絶滅危惧リストに入れただけではなく、対象地域の州が認めた、家畜やペットを襲うオオカミを殺したり罠を仕掛けて捕獲するという許可を無効とする、踏み込んだ判断を下した。
この判断に各州は、混乱が生じると反発している。
米国に生息するオオカミは、最盛期の5%程度に過ぎず、絶滅が危ぶまれている。五大湖西部の地域では1970年代から保護活動がとられて、生息数は回復しつつある。
オオカミだけでなく、他の動物達も絶滅危惧リストに入っちゃってるよね
それだけ環境が悪化してるんだよね・・・