パキスタンの首都イスラマバードで20日起きた米国系のマリオットホテルでの自爆テロ事件で、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤは22日、「フェダイーン・イスラム」と名乗る正体不明の組織が犯行を認めたと伝えた。ただ、この声明の真偽は不明としている。
同テレビに音声テープが送り付けられたもので、同組織は攻撃を悔いているとしながらも、ホテルには当時、米海兵隊員、米政府やNATO関係者ら約250人がいたと隊員らを狙った犯行であることを強調した。
米軍、パキスタン軍が同国北西部、政府直轄部族地域で実施するイスラム過激派勢力の掃討作戦を止めさせるための攻撃だったともしている。同地域には国際テロ組織アルカイダ系、01年末の米軍事作戦で政権を追われたアフガンのイスラム教強硬派勢力タリバンの残党が活動、アフガンへの越境攻撃の拠点にしているといわれる。