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FIA、ハミルトンの訴えを棄却か
  仏・パリにあるFIA国際控訴裁判所では、22日(月)の1日をかけてマクラーレンの訴えが審議されたものの、最終的にマクラーレン側の主張は退けられることになりそうだと言う。

コンコルド広場にあるFIA本部では8時間にも及ぶ協議が行われたが、そのうちの最初の数時間はハミルトンに対してベルギーGPで下った25秒加算ペナルティが正当なものかどうかを口論する時となった。

すでに終了しているペナルティに対して上訴することは可能ではあるが、ハミルトンに科されたペナルティは実質的にはピットレーンのドライブスルーペナルティ。実際にドライブスルーペナルティが発令されなかったのは、問題の行為が発生したのがレース終了直前だったことが理由だ。

そのため、マクラーレン側、フェラーリ側、そしてFIAの弁護士たちが22日の審議で費やした議論の大半は、バスストップ・シケインでハミルトンがショートカットをした後、スタート&フィニッシュラインを通過した件の正当性について。いくつかの報道によれば、FIAは23日(火)にマクラーレンの訴えを単純に退けることになる模様である。

もしマクラーレンの訴えが認められた場合、マクラーレン側の弁護士団は声高にある主張を唱えることになるだろう。それは3日前のEメールの中で、昨年起きた事例に対する元チーフレーススチュワードであるトニー・スコット・アンドリューズの意見をFIAがねじ曲げたのではないかという推測も含まれているようだ。

その昨年起きた事例とは、日本GPでリウッツィ(当時トロ・ロッソ)に下されたペナルティだ。マクラーレンは、その件が今回のハミルトンに対するペナルティと似ていると主張している。

FIAはマクラーレンの弁護士に対するEメールの中で、アンドリューズは昨年の日本GPでリウッツィにペナルティを下したのは間違いだったとFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングにかけた電話で話したという情報を提示したようだ。

しかしマクラーレンが先週末に日曜日に確認したところ、アンドリューズ自身はリウッツィへのペナルティに賛成していないという推測を否定。またアンドリューズも、FIAのEメールに対して“非常に驚いている”と語り、その誤った情報が“はなはだしく不正確で紛らわしいものだ”と法廷に対してコメントしているのだ。

これについてマクラーレン側のマーク・フィリップス弁護士はパリの法廷上で、「FIAに属する特定のメンバーの振る舞いに関する出所について、熟考することを求めます」とコメントした。

またハミルトンも『The Times(タイムズ)』紙から、「その情報をEメールで受け取りましたか?」と尋ねられている。

一方、ハミルトンがライコネンにポジションを戻した事についてレース中にマクラーレン側から尋ねられたホワイティングは、その行動が“OK”であると返答していたが、22日になってその考えを撤回したことを明らかにした。

ホワイティングは「インシデントをより詳しく確認した結果、(ライコネンに対して)アドバンテージが完全には戻されていないことがはっきりした」とコメントしている。
by sportsiroiro | 2008-09-24 00:19 | F1
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