国の国営・新華社通信は12日、中国新疆ウイグル自治区カシュガルの検問所で同日午前、ナイフを持ったグループに襲われた治安要員3人が死亡したと伝えた。襲撃犯の数は不明。別の治安要員1人が負傷した。
犯人は検問所近くに乗り付けた車両から飛び降り、襲い掛かったという。治安当局は逃走したグループを追っている。
カシュガルでは8月4日にも、武装警察部隊が爆弾などで攻撃され警察官16人が死亡、16人が負傷する事件があった。同10日には同自治区クチャで、武装グループが爆弾で公安施設などを攻撃し計12人が死亡している。
また、「トルキスタン・イスラム党(TIP)」と名乗るイスラム組織が6日、8日に開幕した北京五輪を狙ったテロ攻撃を予告、イスラム教徒らに「中国人と同じバスや電車、飛行機、建物」を避けるよう警告していた。
同自治区ではウイグル族の分離独立運動がくすぶっており、中国治安当局は一連の攻撃を五輪妨害を狙ったテロと断定、いずれも背後にウイグル族の活動家がいると断じている。