イランの国営テレビのウェブサイトは27日、首都テヘラン市内のエビン刑務所で29人の死刑が執行されたと伝えた。
29人の罪状は殺人や婦女暴行、武装強盗、薬物密輸で、死刑執行に先立ちイラン最高裁が死刑評決を承認した。イランの今年の死刑執行人数は、これで100人を突破したと言う。
イランのファルス通信は26日、30人の死刑が27日に執行される予定だと伝えた。同国司法当局は声明で、犯罪の詳細を後日公表するとともに、死刑執行を同様の犯罪を計画している者への見せしめとする方針を明らかにしていた。
国際人権保護団体アムネスティ・インターナショナルによると、イランの死刑執行人数は昨年317人と、中国の470人に続いて世界第2位だった。
イラン政府は今年3月20日から犯罪取り締まりを強化し、麻薬や武器の密輸に関与したり、社会・宗教関連法に違反した者を拘束した。現在は拘束者の起訴と判決言い渡しが行われている。