北極南極研究所は14日までに、北極圏の氷山上に開設した観測所から、科学者21人を予定より早く避難させると発表した。
地球温暖化の影響で、氷山が溶解する恐れがあるためだという。
セヴェルナヤ・ゼムリャ諸島近くにある、大きさ2キロ×8キロの氷山上に設置された北極第35観測所には、昨年9月初めから科学者21人とイヌ頭が滞在。撤退時期は約1年後の今年8月下旬だった。
しかし、約2500キロを移動している最中に、氷山の大きさが300メートル×600メートルまでに縮んでしまっため、予定を早めて撤退することになった。
現在、原子力氷砕船に導かれた研究船が氷山に向かっており、科学者らは片付けに追われている。
北極南極研究所は、「地球温暖化が原因による避難だ」としている。