インターネット検索大手の米ヤフーは12日夜、ソフトウエア最大手マイクロソフト(MS)と投資家カール・アイカーン氏から11日に提示された共同買収提案を拒否したと発表した。
提案は検索事業の買収や経営陣の刷新を求める内容だったが、ヤフーは同社のネット事業を解体する恐れがあったとしている。ヤフーは1株33ドル以上での身売りなどを提案したが、MS・アイカーン氏側と折り合わなかった。アイカーン氏は来月1日に開かれるヤフーの株主総会で、ジェリー・ヤンCEOなどの解任を求める方針。
MS・アイカーン氏側はヤフーに対し、提案に対して24時間以内に回答するよう要求していた。MS・アイカーン氏側とヤフーとの関係は既に険悪だが、ヤフーのボストック会長が「株主にとって最良の利益にならない取引には応じない」と率直に述べたことで、さらに悪化する可能性が高い。
MSとアイカーン氏のコメントは得られていない。