チェコの産業貿易省は11日、露がチェコに対する原油輸出量を事前連絡なく削減したと発表したと言う。
同省は減少の理由について触れていないが、チェコが8日、露が反発する米のミサイル防衛(MD)のレーダー施設をチェコ国内に設置する合意文書に調印したことが絡んでいるとの見方もある。
露は、チェコ議会がMDの合意文書を承認すれば相応の措置を講じるとも警告していた。
ただ、パイプラインを通じた供給量が突然、減ることは過去数年間、特に夏季にあったという。チェコの石油精製大手は今回の輸出量削減について露側が技術的な問題が発生したためと説明したとも報告している。
チェコは原油輸入を露に大きく頼っている。今回の削減量は不明だが、95日間分の備蓄があるので大きな影響は受けないという。