米国防総省は8日、アフガン情勢をにらみペルシャ湾に展開していた空母アブラハム・リンカーンの戦闘艦艇群がオマーン湾に7日、移動したと述べた。
政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバンの拠点への空爆などを視野にした軍事行動となっている。
ペルシャ湾にとどまっていれば、イラン領空の通過が出来ず、アフガン空爆はほぼ不可能となっていた。
アフガンでは、戦力を整えたタリバーンによるNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)やアフガン軍への攻勢が活発化。
今年6月には、米軍、多国籍軍兵士46人が戦闘などで死亡、01年末の軍事作戦開始後、月間では最多の犠牲者となっている。
また、米軍と多国籍軍が5月と6月に被った死亡者数は、イラク軍事作戦の数字を上回るものだった。