香港保健当局は11日、高病原性の鳥インフルエンザH5N1型ウイルスの定期検査で、ニワトリの感染例5件が市場4カ所で確認された事に対応し、域内市場の家きん類を全面的に処分するよう指示したと言う。
処分の予定規模は今のところ不明だが、10日夜には約470店舗でニワトリ3500羽が販売されていた。農林水産当局者は小売店の営業停止とニワトリ処分で徹底的に対応する方針を明らかにする一方、H5N1型ウイルスで鳥が死んだ事例はまだ確認されていないと述べた。
地元各地の養鶏場や配送施設では、ここ数日中に確認された感染例はない。
ただ、ニワトリからヒトに感染する可能性を想定し、当局は市場で働く人々の健康状態を詳しく調査するという。
香港では感染例判明後の7日、2700羽の家きん類が処分された。香港政府が中国本土や地元養鶏場からの家きん類輸送を21日間禁止したため、市場関係者の多くは既にニワトリを売りつくしている。