米火星探査機フェニックスが6日に初めて採取した火星の土が、分析装置である加熱装置への投下に失敗した。専門家らが7日明らかにした。
アリゾナ大学の探査管制チームが発表した画像によると、採取されロボットアームで運ばれた土が、水や有機物の存在を調べる加熱装置の扉の上や周辺に落ちているものの、スクリーンを経て加熱装置の内部には入っていない。
同大の関係者によると、ロボットアームや、土を振るって加熱装置に入れるスクリーン上の震動装置の動作は正常であるものの、加熱装置への土の落下が電子検出装置で確認されていない。
チームは数日内に原因を究明するが、土が高密度でスクリーンを通過できず、加熱装置に入るのが微量である可能性や、震動装置の動作の読み取りに誤りが発生した可能性が考えられている。加熱装置は8台あり、一台に不具合があった場合も残り7台が使用可能という。