英国国防省は6日、2012年のロンドン夏季五輪のオリンピック公園予定地近くで第二次大戦でドイツが落下した不発の大型爆弾が見付かり、軍の爆発物処理班の出動を命じたと述べた。
縦約1.2メートル、横約60センチ大、重さ998キロの爆弾。ロンドンで1975年以降に見付かった不発爆弾では最大規模となっている。発見を受け、周辺の地下鉄、電車の運行が中止となった。
現場はロンドン東部で、公園予定地の建設業者が掘り出し、最初は正体が分からず引き揚げて初めて爆弾と知ったという。爆発物処理班が出動し、爆発の衝撃を減じるため砂をかけ、解体して爆薬を取り出す作業をしている。周辺地域は立ち入り禁止となった。
解体作業は6日午後までに終了する見通し。
ロンドンは1940年9月~翌年5月までドイツ空軍の爆撃にさらされた。英陸軍の報道官によると、市内で見付かる不発弾は毎年、2、3個となっている。