米陸軍兵士の自殺者は昨年、少なくとも115人に達し、1991年の湾岸戦争以来、最多となったことが、米陸軍が29日に発表した調査結果で判明した。
陸軍によると、明らかに自殺と判明している115人のほか、さらに2人に自殺の可能性があるとして調べを続けているという。
陸軍兵士の自殺者数は、イラク戦争が始まった03年に79人、04年に67人だったが、05年に87人に増加。06年は102人となり、昨年はこれをさらに上回った。
自殺した115人のうち、43%が国外での任務を終えて帰国し、米国内で命を絶った。
また、約4分の1が初めての従軍で自殺。従軍した事がない自殺者も、全体の約4分の1を占めていた。
昨年の自殺者は、兵士10万人あたり18.8人となる。06年の全米平均は10万人あたり13.4人だった。
男女別に見ると、17-45歳の男性では陸軍では10万人あたり17.8人と、全米平均の21.1人を下回った。しかし、女性兵士では10万人あたり11.3人と、全米の同5.46人を大きく上回っている。