国の四川大地震で、四川省の地方政府は16日、犠牲者は2万1500人以上に達したとの公式数字を発表したと言う。
15日には1万9500人と増えたばかりで、連日の上方修正となっている。
また、崩壊した建物などのがれきの下に閉じ込められている被災者は約1万4千人とした。
同省の震源地周辺では16日、新たな余震が同日正午前に発生、地滑りをもたらして車両多数などをのみ込み、道路が再び寸断された。
この新たな地震で死傷者が出たのかは不明。米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)は5.5となっている。
大地震の犠牲者では、同国国務院(政府)が15日、犠牲者は5万人に達する恐れがあると報告している。負傷者は10万人以上となっている。
一方、胡錦濤国家主席が16日、被害が甚大な四川省綿陽市北川県に入った。
援助物資の到着の遅さに被災者の不満が募る中で、救援活動のてこ入れを図るとみられる。生存者の捜索活動では、国営・新華社通信によると、倒壊していた病院から女性看護師が96時間ぶりに救出された。