スリランカ軍は16日、同国の最大都市コロンボの商業区の路上で警官を乗せた警察バスを狙った爆弾テロが発生、8人が死亡、90人が負傷したと述べた。自爆攻撃の可能性がある。
スクーターを使ったタクシーが停車していたバスに突っ込んだ後、爆発したという。犠牲者の多くは警官だった。
軍は、北部、東部の分離独立を狙い武装闘争を展開する少数派タミル人の武装組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の犯行と見ている。
現場は、大統領府の事務局の近く。バスの警官は、 スリランカ政府軍が昨年、LTTEから17年ぶりに全面奪還した東部州で10日に実施された、州議会に相当する州評議会選挙で選出された行政責任者の宣誓式に備え、警戒していた。
政府とLTTEは02年2月、停戦合意を結んだ。
しかし、双方の衝突は止まず、今年1月、政府は停戦破棄を決めている。政府軍は昨年夏、東部のLTTE支配地域を制圧するなど軍事作戦を強化、攻防の焦点は北部に移っている。一方、LTTEは爆弾テロなどで対抗している。