ミャンマー軍事政権は、大型サイクロン被災者向け救援物資を積んだ米軍機の着陸を、新たに5機承認したと言う。米海兵隊の報道官が13日、CNNに語った。
5機はタイのウタパオ空港からミャンマーに向かう。これに先立ち、2機が13日、1が12日にそれぞれ出発した。支援物資は食糧や蚊帳、防水シートなど。
一方、米国防総省によると、米艦船3隻は清潔な水入りの容器1万4000個などを積載し、ミャンマー沖の公海上で待機中。指示を受け次第、接岸するか航空機で物資を輸送する。
輸送機でミャンマー入りしたキーティング米太平洋軍司令官は13日、ミャンマー軍政がサイクロンによる死者や被害規模を把握していないとの見解を示した。キーティング司令官は中将クラスのミャンマー軍政当局者と会談したが、当局者は被災地の地図を指しながら現地情勢が平常に戻りつつあると語り、危機感が余りなかったという。
米国はミャンマーに1625万ドル相当の支援を約束した。数千人規模の海兵隊などによる救援活動なども申し入れているが、ミャンマー軍政は受け入れについて明確に回答していない。キーティング司令官は軍政の首相とこの件を協議する意向を表明した。