アフリカ東部、ソマリアの国際テロ組織アルカイダと関係があるとされるイスラム武装勢力アル・シャバブは1日、米軍の空爆で同勢力軍事部門の指導者が殺害されたと述べた。ソマリアからの電話会見で明らかにした。
米中央軍の報道担当は空爆を認め、同指導者を狙った攻撃だった事を明らかにした。
アル・ジャバブの報道担当によると、空爆で別の幹部1人を含めた6人が同じく死亡、6人が負傷した。空爆はソマリア中央部にあるドゥーサマレブ町の民家を狙い実施した。
米軍は過去数年、ソマリアに潜伏するアルカイダ関係者を標的に空爆を繰り返している。米国務省は今年3月、アル・シャバブをテロ組織に指定。同勢力は、イスラム系反政府勢力「イスラム法廷会議」の軍事部門で、殺害された指導者はソマリアでのアルカイダ最高指導者と受け止められている。
同指導者はアフガンで軍事訓練を受けている。エチオピア軍が後押しするソマリア暫定政府への攻撃を仕切っていたと言われる。
ソマリアではイスラム法廷会議が06年、首都モガディシオを含む広範な地域を実効支配したが、国連が支持する暫定政府軍がエチオピア軍の支援を受け駆逐していた。しかし、両派の戦闘は依然続いている。