米紙ワシントン・ポスト(電子版)は18日、米軍が軍事作戦を実施するイラク、アフガンを含め世界中で昨年起きた自爆攻撃は658件に達したと報じたとの事。
米情報機関などのデータを基にしている。このうち、542件がイラクなどで発生していた。
過去25年間に起きた自爆攻撃の件数を見た場合、うち五分の四以上が過去7年以内に発生。1983年以降では犠牲者は2万1350人以上に達し、負傷者は約5万人としている。
また、自爆の手口が5大陸、数十カ国に広まっているのも特徴で、この傾向が米情報機関、米軍関係者に懸念を与えるとしている。1983年には、中東ベイルートで米大使館で自爆テロが起きている。
ポスト紙によると、83年以降、計1840件に達した自爆攻撃を実施した組織は50グループ以上で、アルゼンチン、アルジェリア、クロアチア、中国、印、インドネシアなどの諸国に及んでいる。
米軍が対テロ戦で軍事作戦に踏み切ったアフガンでは01年以降、イラクでは03年以降、それぞれ260件以上、920件以上の自爆攻撃が発生した。
自爆攻撃によるイラクでの米兵の正確な犠牲者は不明としている。AP通信などは、戦闘行為に巻き込まれた死亡者は4千人以上としている。
83年以降に発生した自爆攻撃件数の少なくとも三分の二以上は、米国の政策絡みだという。