米軍が行方を追う国際テロ組織アルカイダのナンバー2、ザワヒリ容疑者を名乗る人物が2日、イスラム過激派のウェブサイトに音声テープを掲載し、同組織の最高指導者で2001年の米同時多発テロを首謀したオサマ・ビンラディン容疑者は健在であることを明らかにした。
ビンラディン容疑者に健康問題はないと主張。その上で、例え病気を患っていなくても、彼もいつかは死亡するとも述べた。同容疑者はアフガン、パキスタン国境の山岳部に潜伏しているとの見方が強い。最近、病気説も流れていた。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは3月20日、ビンラディン容疑者のものとする音声テープを掲載している。イラクはパレスチナを解放する聖戦のための最高の舞台とし、近隣諸国のイスラム教徒にイラクの同胞を助けるよう求めていた。
2日のテープの発言者がザワヒリ容疑者本人なのかは不明。同容疑者は先月下旬にも音声テープを公表、イスラエルが経済封鎖するパレスチナ自治区ガザの防衛のためイスラム教徒に同地区の欧米権益を攻撃するよう促していた。
テープは昨年12月にアルカイダ支持者、反対者、メディア関係者らから集めたとする質問への回答の形式となっている。
テープの作成時期は明らかでないが、昨年12月にアルジェリアで発生したテロ攻撃には触れている。また、アルカイダは攻撃で罪を犯していない人間を死亡させたことはないとも主張。仮に死亡しているとしても、作為的な行為の結果ではないとも述べた。