米カリフォルニア州のシエラネバダ山脈で昨年、氷づけの状態で見つかった遺体の身元がこのほど判明し、第二次世界大戦中に行方不明となった米兵だった事が確認されたみたいです。米国防総省が10日発表。
遺体は昨年、同山脈のキングスキャニオン国立公園で、解けかけた氷河から登山者が発見した。近くには閉じたままのパラシュートも落ちていたと言う。
05年秋には、現場から数十メートルの地点で凍結した別の遺体が見つかり、装着していたパラシュートなどから、1942年に訓練飛行に出たまま行方不明となった士官候補生だった事が判明していた。新たに発見された遺体は、DNAの分析結果から、同じ訓練機に乗っていたオハイオ州出身の士官候補生、アーネスト・G・マンさん(当時23)と確認された。
訓練機にはもう1人の士官候補生と上官が搭乗していたとの記録があり、当局はこの2人についても遺体の捜索を続ける構えだ。
マンさんの遺族は05年、CNNとのインタビューで、「成績が良くて背も高く、妹たちにとって自慢の兄だった」と思い出を語っていた。マンさんは23歳で入隊した時、妹たちに別れのキスをした後で、母親に「長い髪を切らないで」と言い残したと言う。その妹たちは現在80代。
母親は髪を決して切らず、息子の消息についての知らせを待ちながら、102歳で亡くなったと言う。