中国当局は9日、国営メディアに対して、今年8月の北京五輪などを狙ったテロ計画2件の阻止に成功した事を発表したと言う。
いずれも新疆ウイグル自治区の分離独立を求める過激派が関与していると言う。
新華社によると、新疆ウイグル自治区で今年、北京五輪を標的とするテロを計画していた複数の過激派が射殺された。計画の具体的詳細は不明。
また、別の中国当局者は新華社に対し、中国南方航空の搭乗客の中にハイジャックを計画していた者がいたため、旅客機が緊急着陸していた事を明らかにした。旅客機は新疆ウイグル自治区の区都ウルムチ発で、犯行は乗員によって阻止された。
新疆ウイグル自治区の中国共産党関係者は、同自治区の「3つの邪悪な勢力」として「テロリストと分離主義者、過激派」を挙げ、厳しく対応する用意があると言明した。
新疆ウイグル自治区の住民は1900万人前後。大半はイスラム教徒や少数民族で、中国政府による統治に反対している者も多い。