エジプト政府は6日、パレスチナ自治区ガザとの境界線に高さ約3.96メートルのコンクリート製、石造の壁を構築していると発表したと言う。
ガザを実質支配するイスラム教強硬派勢力ハマスの侵入を防ぐためとしている。
壁には約90メートルごとに監視所を設ける。境界線はこれまで金網で仕切られていたが、今年1月にイスラエルによる物流封鎖で生活物資に困るガザ住民が破壊し、エジプト側へ大量流入する騒ぎがあった。
エジプト政府は当初、これを黙認していたが、12日間後、規制に乗り出している。エジプトとガザの境界線は約11キロ。
境界線近くに住むエジプト人農民によると、新たな壁は境界線封鎖と同時に建設が開始され、約8キロ部分が既に完成したと言う。
イスラエルの生存権を認めないハマスはイスラエル領内にロケット弾攻撃を繰り返し、同国が空爆、地上軍侵攻で報復する悪循環に陥っている。イスラエルは物流封鎖と共に、電力供給も止めている。