コロンビア軍が同国最大の左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)のナンバー2だったラウル・レジェス幹部をエクアドル領内で殺害し、エクアドル、ベネズエラ両国が「主権侵害」として反発している問題で、コロンビア警察は2日、押収した同幹部のコンピューターなどから、エクアドル政権とFARCの間に「深く憂慮すべき」つながりがある事が分かったと述べた。
コロンビア警察のナランホ長官によると、押収されたのはコンピューター3台。
そこに記録されていた情報から、エクアドルの治安担当閣僚が最近、同幹部と会談していたことや、同国のコレア政権がFARCとの「正式な」関係を望んでいる事などが判明したと言う。
コロンビアと米、欧州連合はそれぞれ、FARCをテロ組織に指定している。
一方、強硬な反米姿勢で知られるチャべス・ベネズエラ大統領はFARCと良好な関係にあり、同幹部の殺害を強く非難。コレア大統領とともに、自国の部隊をコロンビア国境に配備するなどの抗議行動に出ている。