レバノン南部などに拠点を持つイスラム教シーア派の強硬派勢力、ヒズボラ系のテレビ局は13日、同組織軍事部門の最高幹部の一人がシリアの首都ダマスカスの住宅街で起きた爆発で死亡したと述べた。
爆発の経緯は不明。事件性があるのかも明らかでない。車爆弾との情報もあると言う。
ヒズボラは爆発にイスラエルが関与していると非難している。イスラエル政府は論評していない。
死亡したのはイマド・ムグニイエ氏で、FBIは1985年6月に起きたTWA航空機のハイジャック事件に加担したとして、手配指名のテロリストのリストに入れている。
同機はアテネからローマへ向かう途中に乗っ取られ、ベイルートに着陸していた。
ヒズボラは、シリアやイランから資金や武器の支援を受けているとされ、06年夏にはイスラエル兵拉致が原因で同国と大規模な武装衝突を起こしている。レバノンで親シリア派勢力の軸にもなっている。