第二次世界大戦中の1945年2月23日、硫黄島の摺鉢山に星条旗を掲揚した元海兵隊員の1人で、最後の生存者とされるレイモンド・ジャコブズ氏が1月29日、老衰のため当地の病院で死去さrたそうです。82歳だった。娘のナンシー・ジャコブズさんがAP通信に語った。
新聞報道によると、レザーネック誌のカメラマンによって最初に星条旗掲揚写真が撮影された際、海兵隊で無線通信員を務めていたジャコブズ氏は摺鉢山にいた。しかし同日、より大きな星条旗を使って2度目の写真撮影が行われた時には既に部隊に戻っており、現場にはいなかった。
最初に撮影された写真でジャコブズ氏の顔が明確に見えないため、同氏は一部の退役軍人から、星条旗掲揚に実際に立ち会っていたか疑われた。しかし、同じフィルムのネガに顔が写っていたため、同氏の主張は裏付けられた。
海兵隊の歴史編さん部の関係者によると、ジャコブズ氏が無線通信員だった事について証拠は多数あるものの、居場所についての正式記録は当時作成されなかったという。
ジャコブズ氏は51年に朝鮮戦争にも出征。退役後はカリフォルニア州オークランドのテレビ局で記者やアンカーマン、ディレクターを34年間務め、92年に退職した。