インドネシアの野生トラ保護団体は1月31日、同国西部のスマトラ島中央部にあるリアウ州で国軍兵士が罠にかかったトラを射殺、毛皮をはぎ取った後、村民に肉を分け与えたと報告したと言う。
スマトラ島のトラは絶滅の危機に直面している。
年々減少しているとされ、現在の生息数は400頭以下と推定される。骨などが中国漢方薬の原料として重宝され、密猟も絶えない。毛皮も高価な値段で取引されているとの事。
同団体は今回の射殺で国軍本部に抗議する予定。
罠は野生のブタを生け捕りにするためのもので、村民は最初、トラを解放するための助けを兵士に求めたが、9発撃ち込んで射殺。
その後、村民に毛皮をはがさせ、持ち帰ったと言う。