クリスマスの25日に檻から逃げ出したトラに襲われて17歳少年が死亡した事故で、トラを飼育していたサンフランシスコ動物園は27日、飼育場を囲んでいた壁の高さが、当初の発表よりも約1.8メートル低く、さらに業界基準よりも約1.2メートル低かったと明らかにした。
事故は、体重約136キロのシベリアトラ(メス)が、囲いを飛び越えたために起こったと見られている。この事故で、カルロス・ソーサ君(17)が死亡し、2人が重傷を負った。
サンフランシスコ動物園は事故後、飼育場を囲んでいた壁の高さを5.5メートル、堀の幅を約6メートルと発表。しかし、同動物園のモリネド園長によれば、実際は壁の高さが約3.7メートルで、堀の幅が約10メートルだったと述べた。
飼育場は1940年代に作られたものだと言う。
しかし、同園長によれば、3年前に訪れた検査担当官は、この違いについて何も指摘しなかったと述べている。
サンフランシスコ警察が現在、トラがどのように逃げ出し、観客を追い掛けていったかを調査している。