パキスタン警察によると、同国北西部のペシャワル市近くの村にあるシェルパオ前内相の自宅で21日、爆発事件があり、少なくとも35人が死亡、数十人が負傷した。前内相にけがはなかった。シェルパオ氏を狙った暗殺未遂事件とみている。
地元メディアは、爆発はモスク(イスラム教礼拝所)内で発生した自爆テロと伝えている。死傷者が増える恐れがある。
パキスタンの国営APP通信は、犠牲者は最大で50人と伝えた。
モスク内ではイスラム教の祭りを祝う宗徒で込んでいたが、テロ実行犯はこの中におり、起爆したと言う。
前内相は今年4月にも暗殺の標的になったことがある。同事件では、シェルパオ氏が地元の政治集会に参加した際、至近距離で自爆攻撃があったが無事だった。28人が死亡していた。、
今回の自爆犯の政治的背景は不明。シェルパオ氏は北西辺境州で実施したイスラム強硬派勢力の戦闘員の掃討作戦を指揮した事がある。