アフガン国防省の報道官によると、南部ヘルマンド州でイスラム強硬派勢力タリバンの「最後の拠点」とされるムサカラの奪回作戦を展開していたアフガン軍と米英軍は10日、同市を「完全に占拠した」と発表した。
ただ、同報道官によれば、市内ではその後も戦闘が続いていると言う。
ムサカラは、ケシの栽培地として知られる同州北部の町。
昨年、英軍が治安権限を地元長老に移譲して撤退したが、今年2月からタリバンが支配していた。アフガン軍は地上と空から英米軍の援護を受け、大規模な作戦を実施していた。
一方、国防当局者らによると、中部ワルダク州では同日、悪天候のなかでアフガン軍のヘリコプターが墜落し、4人が死亡した。