スリランカ軍によると、同国の中心都市コロンボの郊外、ヌゲゴタ地区にあるデパート入り口付近で28日夕、爆弾が爆発、買い物客ら17人が死亡、36人が負傷したとの事。
同国北部、東部で分離独立の武装闘争を展開する
反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)によるテロと主張している。同組織の犯行とすれば、民間人が集まる施設を狙ったテロは異例。
爆発は4階建ての同デパート外で起きたもので、近くにはバス停留所があり帰宅を急ぐ勤め人などで混雑していた。
LTTEと政府は02年、停戦交渉を結んだが、反古状態になっている。28日には同じく、自爆犯が閣僚の暗殺を狙ったテロが起きている。犯行声明は出ていない。
LTTEは11月初旬、政治部門責任者で政府との和平交渉代表でもあったS.P.タミルセルバン氏が政府軍の空爆で死亡したと発表。タミルセルバン氏は政府軍の攻撃で死亡した政治部門の最高位の人物で、LTTEは武装闘争の本格再開を警告していた。
1983年から本格化したLTTEの武装闘争で、死亡者は戦闘などに巻き込まれた住民らを含め約6万5000人とされている。