ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは8日、同国南東沖の海底に、大規模な深海油田が見つかったと発表。
同社によれば、最大80億バレルの軽油が採掘可能とみられ、これを合わせるとブラジルの石油・天然ガス埋蔵量は世界17位から8位まで上昇する可能性が。
ペトロブラスによると、新たに発見されたのは、リオデジャネイロの南方286キロに位置するトゥピと呼ばれる油田。深さ2140メートルの海底からさらに、5000メートルの塩や岩の層を掘った先に横たわっている。
ブラジルの石油・ガス埋蔵量は現在、144億バレル。
同国が生産、輸出しているのは大半が重油で、精製に必要な軽油は輸入に頼っている状態だ。大量の軽油が自国で産出できれば、「ベネズエラやアラブ諸国と並ぶ石油輸出国」(ロウセフ官房長官)の地位に就く事になる。
この報道を受けてペトロブラスの株価は急騰し、ニューヨーク株式市場では24.03ドル高の116.77ドルを記録。