メキシコ南部を襲った同国最悪規模の洪水で、3日までの死者が8人に上ったとの事。
被災地では、屋根の上に取り残された住民の救助活動や、水や食料の支給作業などがなおも続いている。
チアパス州当局によると、2日と3日に州内で計7人の遺体を収容。うち5人は増水した河川に飲み込まれたとみられる。また、ホンジュラス移民(25)は川を渡ろうとしておぼれ、女児(8)は橋から落下して死亡したとみられる。
隣接するタバスコ州では、1人の死亡が確認。同州は約8割が浸水したが、4日になって水が徐々に引き始めている。州都ビジャエルモサでは、洪水でワニが中心部に流入しているといったうわさや、上流のダムが決壊寸前だといった憶測が広がっている。
各地の避難所には計約6万9000人が避難している。略奪を防ぐ為、洪水のなかを自宅に戻り、屋根の上などで過ごしている住民もいるとされる。衛生当局はコレラなど伝染病の流行を警戒している。