イラン革命防衛隊海上部隊のファダビ司令官は29日、同部隊がペルシャ湾で敵軍に対して自爆攻撃を実行する可能性を明言。
ファダビ司令官は、イスラム教の預言者ムハンマドの孫で、シーア派の信仰を集めているイマーム・フセインの命日「アシュラ」に言及し、必要であれば「殉教分子」を利用すると述べた。
ファダビ司令官によると、海上部隊傘下の民兵部隊「バシジ」は、イラン・イラク戦争当時に自爆攻撃で英雄となった少年(当時13歳)を手本にしており、「喜んで神に命を捧げる」姿勢にある。革命防衛隊は様々な方法で、民兵部隊の海上戦闘能力を向上させていると言う。
司令官の発言の背景には、イランと米国の間で高まっている緊張がある。
米国は先週、核拡散やテロ活動を支援しているとして、イラン革命防衛隊とその精鋭部隊(アルクッズ旅団)、イランの銀行や企業を対象とする追加制裁措置を発表。また、アルクッズ旅団をテロ支援組織に指定した。