パキスタン北西辺境州スワートで先週から続いていた親タリバン派武装勢力と同国治安部隊の戦闘は、29日早朝に停戦が発効し、いったん沈静化。28日の交戦では、少なくとも武装勢力メンバー35人と兵士16人が死亡したとの事。
スワートでは25日、軍トラックを狙った自爆テロがあり、兵士ら20人が死亡した。
これに対し、治安部隊は地元武装勢力を率いるファズルラ師らの掃討作戦を開始。兵士約2500人を送り込み、武装ヘリコプターも動員して同師の本拠地などを攻撃した。
武装勢力側は兵士や警官、民間人らを拉致、殺害するなどして反撃。28日にかけ、激しい戦闘が続いていた。戦闘休止を受け、地元当局は死傷者数の把握を急いでいる。
ファズルラ師の報道官は停戦発効後も、「治安部隊側が攻撃してきた場合はこちらも反撃する」と述べるなど、強硬姿勢を貫いている。