イラクの英国大使館は2日、ブラウン首相が同日、イラク指導者らと会談する為バグダッドに到着したと述べた。
今年6月の就任後、ブラウン首相のイラク入りは初めてとの事。
英PA通信によると、ブラウン氏は到着後、英兵約1000人を今年末までに撤退させると述べたらしい。
また、英軍が管轄するイラク南部、
バスラ地方の治安権限を今後2カ月内にイラク側へ引き渡すとも語った。
英メディアは今回の訪問に合わせ、首相が英軍兵士を来春まで最大2000人削減する事を検討中などと報じていた。現有兵力は約5500人で、多国籍軍の中では米軍に次ぐ規模。ブラウン氏は来週にも英議会でイラク政策について演説予定。
ブラウン氏はイラクでマリキ首相と会談するほか、英軍兵士を慰労する予定。
マリキ氏との会談では、英軍によるイラク軍への治安権限委譲の日程づくりが話し合われる可能性もある。ブラウン首相は、駐留英軍の兵力削減を実施しながら、経済開発協力に重点を移したい意向とされる。