アフガン政府当局者は29日、首都カブールで同日早朝、軍服姿の男1人が軍のバスに乗り込もうとして身に着けていた爆弾をさく裂させ、兵士27人が死亡、21人が負傷したと述べた。
旧政権勢力のイスラム強硬派タリバンがAP通信に犯行を認めた。
実行犯はカブールの居住者と主張している。
爆風はすさまじく、バスの屋根や車体が吹き飛んだ。バスは映画館前に停車、待っていた兵士を乗車させようとしていた。兵士は通常、車内に入る前、身分証明書の提示を命令されているが、自爆犯は乗車を試みる際に起爆していた。車内には兵士約50人がいたとみられる。
爆発で映画館、レストラン、薬局ら複数の商店が損壊するなどの被害を受けた。
01年の米軍事作戦で政権を追われたタリバンは昨年ごろから自爆テロを多用、NATO主導の
国際治安支援部隊(ISAF)、警察、アフガン軍を標的にしている。今年これまでの自爆攻撃回数は100回以上を超え最多となっている。