モスクワ―ポーランドの外務省高官は16日、ロシアが厳しく反発する米国による東欧へのミサイル防衛(MD)施設の配備計画で、ポーランドへのミサイル配置は08年2月に開始される可能性があるとも述べた。ロシア紙の新イズベチヤとの会見で表明した。
米国はイランなどからの長距離ミサイル発射阻止を念頭に入れる同計画の中で、チェコへのレーダー施設配備も予定している。
ポーランド外務省高官はこの中で、配備開始で最終的な合意に到達し、議会承認や予算的な裏付けが得られたら、ミサイル本体の配置の作業が来年2月にも始まる可能性があるとした。
米ロはMD問題でこれまで、首脳協議を含めた調整作業を実施しているが、ロシアの不信感が解けず膠着状態に陥っている。ポーランド、チェコともに計画推進を支持している。
ロシアはこれを受け、14日に欧州通常戦力(CFE)条約の履行を一時停止する大統領令に署名するなど態度を硬化させている。冷戦後最悪ともされる欧米とロシアの関係がさらにきしみ、新たな軍拡時代の到来も懸念されている。
記事にも書いてるけど露と米の関係はこれで最悪にならなければ良いけどね、
ポーランド、チェコも計画推進を支持したけど、何か他に手段がなかったのかな・・・。