パキスタン治安部隊は11日、武装したイスラム神学校の生徒らが立てこもっていた首都イスラマバードの「ラール・マスジド」(赤いモスク)をほぼ完全制圧し、敷地内から少なくとも73人の武装勢力の遺体を発見したと発表したとの事。
治安部隊はまず武装勢力を掃討し、拘束されていた女性や子どもが敷地内に残っていない事を確認した。さらに、施設の部屋に不発の手投げ弾や爆弾などがないか徹底捜索し、ほぼ完了した。
こうしたなか、アルカイダのナンバー2にあたるザワヒリ容疑者はインターネットでビデオ声明を発表し、治安部隊のモスク突入をパキスタンのムシャラフ大統領による「犯罪的攻撃」と非難。「ムシャラフとその猟犬は、十字軍とユダヤ人に平身低頭して(イスラム教徒の)名誉を傷つけた」などと述べ、パキスタンのイスラム教徒に報復攻撃を呼びかけた。ザワヒリ容疑者は、イスラム教徒の救済は「聖戦」を通じてのみ可能だと主張している。
パキスタンのシェルパオ内相によると、ムシャラフ大統領は国民に向けたテレビ演説を予定している。イスラマバード市内では12日、政府の事件への対応を批判する集会が開かれるが、首都圏では政府のモスク突入を支持している住民が多いと言う。
パキスタン政府が強行に立てこもりを排除した事により、パキスタンでもテロが起きそうですよね。