スリランカ軍と交戦している反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)は29日未明、首都コロンボ近郊ケラワラピティヤにある燃料施設を爆撃した。
28日にもムトゥラジャウェラとコロンナワにある軍の燃料施設を攻撃したらしいです。
国防当局者が匿名を条件にAP通信に語ったところによると、LTTEは29日の攻撃で爆弾4発を施設に投下し、その結果火災が発生した。今のところ被害規模は不明。
また、LTTEのスポークスマンが北部キリノッチから電話でCNNに語ったところによると、28日の攻撃対象となった2カ所は主にスリランカ空軍が利用している施設で、LTTEは航空機2機で施設を空爆したとしている。攻撃では3人の兵士を含む5人が負傷し、病院に搬送された。
AP通信によると、当時は大勢の住民がクリケットのワールドカップ(W杯)決勝のスリランカ─オーストラリア戦をテレビ観戦していた。
スリランカ軍はLTTEの攻撃を確認。ムトゥラジャウェラの施設では火災が発生したが、既に鎮火した。コロンナワの施設には被害はなかった。
攻撃を受けて首都コロンボには厳戒態勢が敷かれ、市内ではここ1週間で2度目となる全面停電が実施された。スリランカ空軍はLTTEへの報復攻撃を実施した。