バルト海の海底におよそ200年間沈んでいたとされるシャンパンが引き揚げられた。フィンランドの自治領オーランド諸島の担当者が明らかにした。
シャンパンを積んだ船は、オーランド諸島の南方、深さ50メートルの海底に沈んでおり、シャンパン70本ほどが発見されたという。
行政関係者はCNNとの電話で「最初の1本は7月中旬に引き揚げられた」「われわれはこれが世界最古のシャンパンだと信じている」などと語った。船は1800年から1830年の間に、デンマークのコペンハーゲンからロシアのサンクトペテルブルクに向かっていたとみられる。フランスのルイ16世からロシア皇帝に贈られたものである可能性もあるという。
「この種のシャンパンは上流階級に人気があり、富裕層のものだった。当時は一般の人が飲むものではなかった」と行政関係者は話している。引き揚げられたもののなかには、現在は存在しない一流醸造所ジュグラーのものがあったという。
既に引き揚げられたシャンパンの一部には、ひびやコルクの腐食があり、海水が混入している可能性があるが、大半は無傷で非常に高品質なものとみられるという。担当者は、温度がセ氏4度~5度に保たれ、日の当らない海底は、シャンパンにとって理想的な保存環境だと説明している。
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