米ニューヨークのJFK空港に到着した旅客機内で男性客室乗務員が乗客と口論になり、緊急脱出スライドを開いて機外へ逃走する騒ぎがあった。乗務員は警察に逮捕され、10日に2500ドルの保釈金を払って保釈された。
逮捕されたのは米格安航空ジェットブルー・エアウェイズの客室乗務員スティーブン・スレーター容疑者。当局の調べなどによると、9日にケネディ国際空港に着陸した旅客機の機内で、まだ機体が停止していないのに座席上の荷物入れから荷物を出そうとした乗客と口論になり、もみ合いになったとされる。
この後スレーター容疑者は緊急脱出スライドを開き、機外へ脱出・逃走したという。脱出前に飲料カートからビールを持ち出したという証言もある。
同機に乗り合わせたという乗客はブログで、客室乗務員が機内放送を通じて「私を口汚くののしった乗客へ。この仕事を28年間やってきたが、もううんざりだ」と言い放ったと伝えている。
スレーター容疑者は警察に逮捕され、危険行為などの罪に問われている。検察は、緊急脱出スライドの作動を知らない地上職員が死亡または負傷していた可能性もあると指摘した。
10日にニューヨーク・クイーンズの裁判所に出廷したスレーター容疑者は、緊急脱出スライドを作動させて機外に脱出したことを認めた。次回は9月7日に出廷の予定。
ジェットブルーはこの事件について調査中で、スレーター容疑者は勤務から外したと説明している。