コスワースは、2011年にコスワースエンジンを使用するチーム勢がKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載できることを認めた。
現在もF1テクニカルレギュレーションではKERSの使用が認められているが、チーム連合であるFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)の紳士協定によって全チームがKERSを用いていない。
しかし2011年からは再びKERSが導入されることになっており、それにあわせてマシンの最低重量も640kgまで拡大される。フェラーリ、メルセデス・ベンツ、ルノーからエンジンを供給されているチーム勢は、すでにKERS搭載の意思を明かしているが、今年はコスワースエンジンで戦っているウィリアムズもKERS使用に興味を示している。
一方、コスワースエンジンを使っているHRT、ロータス、ヴァージンは開発コストやマシンの改良という問題があるために、KERS非搭載で戦う可能性が高い。それでも、コスワースのビジネスディレクターであるマーク・ギャラガーは、2011年のコスワースエンジンはKERS搭載が可能な状態でチームに供給されるとコメントした。
「われわれはV8エンジンをいくつかの新しい仕様に対応するようにしなければならないし、付加物も変更しなければいけない。われわれのパートナー勢は、望むのであればKERSを搭載することができる」