中央アジア・キルギス南部の民族衝突で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、同国内で推定約30万人の避難民が発生していると明らかにした。キルギス暫定政府と非政府組織(NGO)の情報から推計した。
多くは親類などの受け入れ先に身を寄せているが、少なくとも4万人が避難場所を必要としているという。UNHCRによると、先週発生した民族衝突の死者はこれまでに180人、負傷者は1900人に上った。
オシとその近辺の村は不穏な情勢にあり、ジャラルアバドでは緊迫した状況が続いている。首都ビシケクなどへ脱出した住民も多いという。
隣国のウズベキスタンでは、キルギスを脱出してきた推定10万人の難民に避難所などの支援を提供している。国連によると、国境を越えた後に出産した女性も数十人いるという。国連は現在、難民の状況を調べており、間もなく支援の呼び掛けを行う見通し。
一方新華社通信は、中国が同国籍の1299人を、キルギス東部の国境を越えて入国させたと伝えた。中国政府はチャーター機9機を使って3日がかりで中国籍の住民をオシから新疆ウイグル自治区のウルムチに輸送したが、一部はオシに残ることを選んだという。
民族衝突・・・
難しいわね